「やりたい」を「やる」にするテクニック「WOOP」はWorkFlowyと組み合わせるとさらに良くなる

前回の記事でやりたいことを実行に移せるようにするテクニック「WOOP」を紹介しました

「やりたい」を「やる」にするためのテクニック「WOOP」を紹介するよ!
私のポリシーの1つが「じぶんをうまく使いこなす」です。 使いこなさないとだらけるし、さぼるし、そのくせ変に完璧主義なところあるし、むにゃむ...

WOOPを簡単に説明するとwish(願い)、outcome(結果)、obstacle(障害)、plan(計画)の頭文字をとったものです

メンタルコントラスティングや実行意図という手法を組み合わせたもので、各項目を埋めていくだけでやりたいことを実行に移しやすくする効果がある優れものです。

今回はわたしがWOOPを2年間やってきてコツコツ改良した「改良版WOOP」を紹介します

WOOPはWorkFlowyとくみあわせるとさらによくなります。

基本のWOOP

WOOPの各項目についての説明です。前回のWOOPについての記事を読んでいる方はここの部分は飛ばしてもらって大丈夫です。

Wish 願い

願いです。いまやりたいこと、目標、夢、問題、心配事などを書き出します。

Outcome 結果

やりたいことをした結果がどうなっていてほしいか、心配なことが解決したらどんな結果になっていてほしいかを書きます

Obstacle 障害

やりたいことをすること、あるいは心配事を解決することを邪魔している障害が何か書き出します。

Plan 計画

障害を回避するための簡単な計画を立てます

計画の書き方は「もし~なら~する」です。「もしXという障害や問題が起きたら、Yという目標に向かうための行動を起こす」計画を立てます。(「もしこの戦争が終わったら、おれ結婚するんだ」でもOKです。)

具体例

  • Wish 願い
    • 人前でうまくプレゼンする
  • Outcome 結果
    • 提案が採用される
  • Obstacle 障害
    • 人前で発表するときは早口になってしまう。
  • Plan 計画
    • もしプレゼンで早口になっていると気づいたら、一度深呼吸してゆっくり話す

wishでブレインストーミング 

通常のWOOPではwishでは一つの願いを書きます。改良版WOOPではwishをブレインストーミングと考えます。

ここでアウトライナーであるWorkFlowyが役立ちます。WorkFlowyでwishにやりたいことをどんどん書きだしてシェイクします。


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30秒から1分ほど書き出して、少しシェイクすることで自分のやりたいことが見えてきたはずです。

これは以前記事の中で紹介した「書き出す効果」と同じです。

WorkFlowyでじぶんの真の問題を見つけ出す方法とは?
以前のWorkFlowyについての記事でじぶんの大切なものを見つけるプロセスをご紹介しました。 関連記事 世界最後の日にも日記を書...

書き出した願いの中から自分の中で緊急度、優先度が高いものを選びましょう。

その願いを100点にするにはどうすればいい?

この質問でwishで選んだやりたいことをもっともっとやりたいものにします。wishはやりたいことです。しかしやらねばいけないことも入ってきます。

「今日中にこの仕事を終わらせる」

wishです。これはやりたいことです。しかしやらねばいけないことでもあります。どちらかというとやらなくていいならやりたくないことともいえるでしょう。

この願いを自分のやりたい形に変えます。

やりたくないことを0点として、自分が今すぐやりたいことを100点と考えます

例えば、「今日中にこの仕事を終わらせておきたい」。このwishを100点、自分が今すぐやりたいことにしてみましょう。

「今日中にこの仕事を終わらせて、趣味の時間を過ごす」

「今日中にこの仕事を終わらせることで、自分の評価を上げる」

「この仕事からアイディアを出してブログに書く」

自分がやりたい形にwishを変えます。

ちなみにこのあとおまけで「その願いを120点にするにはどうすればいい?」でさらに自分のやりたい形にすることが可能です。

ひとり会議の教科書から応用しました。

outcome 結果 

outcomeです。outcomeは基本形のWOOPと同じです。wishの結果どんな状態になっていてほしいか書きます。

ただ基本のWOOPと違うのは、そのあともう一度wishをみなおすところです。

例えばwishが「定時に帰って家族と過ごす」で、outcomeが「家族と笑いあいながら楽しく過ごす」とします。

「家族と笑いあいながら楽しく過ごす」ための方法は定時に帰ることだけでしょうか?

例えば「帰りにケーキを買って帰る」という方法もありますし、なんなら「家族旅行の計画を立てる」とかでもいいでしょう。

wishを見直すことで結果へ至るもっといい道筋がないか探ります。

obstacle

ここは基本のWOOPと同じです。

wish、outcomeを実行するための障害を書き出します。

plan

次はplanです。

基本のWOOPと同じで、障害をどうやって乗り越えるかをもし~したら~すると計画を立てます。

振り返る

改良版WOOPの一番のポイントは振り返りをすることです。WOOPは効果があるとはいえ、いつも必ず効果があるわけではありません。

planの効果を振り返ることで、じぶんがやりたいことに対して使えるplanというのがわかってきます。

そしてこのplanは蓄積することで、自分を使いこなすためのplanが出来上がります。机上の空論ではなく、実績のある自分の取扱説明書ができていきます。

例えばわたしがよく使うplanは「疲れているときに仕事をするためのplan」「家族で楽しく過ごすためのplan」などがあります。

WorkFlowyの場合各トピックに固有のURLがついているので、WOOPのplanのメモ欄に蓄積するためのURLを貼り付けておくと蓄積がスムーズです。

具体例

自分がやっている例を紹介します。

  • wish ブレインストーミング後
    • 家族で楽しく夕ご飯を食べる
  • その願いを100点にするにはどうすればいい?
    • 家族で今日会ったことを話しながら美味しいものを食べる。デザートとかあってもいいかも。
  • outcome
    • 楽しい気持ちで夕ご飯を食べ、幸せな気持ちで眠りにつく
  • wish 見直し
    • 家族で楽しく夕ご飯を食べるだけでなく、そのあとの時間も楽しく過ごす。
    • そのためにも家事を短くする
  • obstacle
    • 割り込みの仕事での残業
  • plan
    • もし割り込みでの仕事が入ったら、緊急でない限り明日に回す
  • review 翌日実施
    • 割り込みが入ってきたが、緊急度を判断して帰宅。家族のことを優先できた。
    • この緊急度判断は、早く帰って楽しく家族と過ごすためのplanの一つとして活用する

終わりに

いかがだったでしょうか。WorkFlowyを使うことでWOOPはより強力なテクニックになります。

ぜひお試しあれ。

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