やめたいことをやめるための方法はたくさんあります。
やめることを他の人に宣言する。やめたいことに関するものを捨てるなどなどいくつもの対策がいろんな本やネット上に存在しています。
しかしそのさまざまな対策も以下の3つ集約されます。
- 本質的対策
- 工学的対策
- 管理的対策
今回は「スマホでネットサーフィンして無駄に時間を過ごしてしまうのをやめたい」
この例を通して3つの対策を説明したいと思います。
本質的対策
名前の通りそれさえなければやめたいことができなくなる、本質的な原因を取り除くことです。
スマホでネットサーフィンしてしまうならスマホを売り飛ばしてしまうのが本質的対策です。
この対策をすれば確実にやめることができます。しかし問題点として、そもそも必要だからその原因(今回の場合はスマホ)を持っているのでなかなか実行できないことです。
スマホをなくせばネットサーフィンはしなくなるかもしれませんが、その分スマホのアプリが使えなくなるなどのデメリットが生じてきます。
この対策を行う場合はやめられないと本当にリスクが大きいもの、例えばネットサーフィンで夜更かしして寝不足になることで仕事などに重大な影響が出ている場合です。
リスクが大きいもの、本気でやめたいこと、そんな行動に対しては本質的対策に踏み切るべきでしょう。
管理的対策
管理的対策はルールを決めるといった対策方法です。たとえば夜はスマホをいじらないとルールを作るのはこの方法です。
しかし、みなさん予想がつくようにルールを作るだけでやめたいことがやめられたら苦労しませんよね。
今日だけ、明日だけとルールが破られていき、最終的になし崩しになってしまうのはだれしも経験があるのではないでしょうか。もちろんわたしはあります(笑)
そこで以下の記事で書いたように人の目を利用したり、記録によるレビューをするのが管理的対策には重要になってきます。
工学的対策
工学的対策は簡単にいえば、その原因との間に隔たりを作ることです。
たとえば家に帰ったらスマホを金庫に入れてしまう。別の部屋に置いておく。鍵の入った引き出しにしまう。あるいは家族に預けて隠してもらうといったことです。
家に帰ったらスマホをロックするアプリを入れる方法もありますね。
この工学的対策はやめたいことをやめるうえで一番バランスがいいと思います。
しかし問題もあります。
工学的対策を実行するかどうかは結局のところ管理的対策に影響されるからです。工学的対策を毎日行うには「工学的対策を毎日行う」という管理的対策が必要です。
この管理的対策がおろそかになると、結局工学的対策もなし崩しになってしまいます。
そのため管理的対策の項でも書いたようにどんなときに対策ができ、どんなときにできなかったかといった記録が大切です。
終わりに
ちなみにこの3つの対策はリスクアセスメントと呼ばれる工場や研究所での作業に潜む事故やケガのリスクを洗い出したあとに行われる対策の分類です。
やめたいことに潜むリスクへの対策。リスクが大きければ本質的対策を、小さければ管理的対策を、管理的対策で不十分であれば工学的対策をぜひ試してみてください。
自分の行動をうまくコントロールできることは、毎日を幸せに過ごすためにとても重要です。
あとで嫌な思いをすることを知っているのにやってしまうその行動。今回の3つの対策で防ぐこと。
それは幸せへの第一歩です。
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