いま棋士の羽生善治さんの決断力を読んでいます。そこでこんな文章がありました。
“私が、日頃気にかけているのは、勝負の結果を次の日に引きずらないことだ。将棋は負けると辛いゲームだ。負けが続くと駒を見るのも嫌になる。しかし、敗戦のなかになにか報われるものがあると救われる。”
『決断力 (角川新書)』(羽生 善治 著) より、http://a.co/dr4m3Em
将棋は勝ったり負けたりする競技です。羽生さんの生涯通算勝率は約7割。驚異的な数字です。
しかしそれでも10回に3回は負ける日があります。
羽生さんでも負けます。しかしそこで何かを得ることができれば前を向けます。
そして私自身のことを考えてみます。勝ち負けのようなものは私の仕事にはありません。
しかし仕事がうまくいったりいかなかったりと、まぁいい日も悪い日もあります。
でも悪い日でもダメな日でも何かを少しでも得られたと思えたら前を向きやすい。
そこで日記です。
よいことを見つけるためのトレーニング
日記には様々なバリエーションがあります。その中でもよいことやできたこと、感謝したことを書く日記は多くあります。
たとえば感謝日記なんかがその例です
そうした日記には多かれ少なかれなにかしらメリットがあるということです。
そのメリットの一つが「どんな日でもなにかしら一日の中でよいこと、GOODと思えたことを見つけられる」ことです。
見つけられる視点を作るトレーニングと言ってもいいでしょう。
感謝日記などを書いていると「そんな毎日よいことなんてないよ」と思うこともあります。
しかし良いことを見つけるためのトレーニングと考えてみるとどうでしょう?
たとえちょっとしたことでも、あるいは悪いことであっても、良いこととしてとらえてみる。
たとえば病気はよいことではありません。しかし「病気になったことで健康の大事さに気づけた」と考えてみることで、悪いことを良いこととしてとらえ直すトレーニングになります。
こうして少しでもよいことを見つけられれば前向きになれます。
日記で日々に句読点を打つ
そして日記を書くことで一日に区切りをつけることができます。文章なら句読点を打つ感覚です。
夜に感謝日記を書きます。日記を書くことで、一日の終わりという句読点を打つことができます。
もちろん寝ることでも一日は終わり、切り替わります。
でも句読点を自分で打つことで一日の終わりを実感できます。
日記で句読点を打つ。
一日に区切りをつける。
そうすれば羽生さんのような驚異的な記録や勝率は残せなくても、日々を楽しく、一日一日を気分新たに過ごしていくことができる気がしています。
終わりに
日記で毎日気分を新たにできることは日記の重要な効果なんじゃないかなと思っています。
日記は日々が連続していることも教えてくれますが、区切れるものだとも教えてくれます。
時間という人間がとらえにくいものをとらえやすいようにしてくれているともいえるかもしれません。
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こんな本も書いております。