今年の1月から執筆を始めた「あなたの幸せを踏み台になる本」がついに12月29日に発売となります。いつの間にか一年たってしまいました。
そこで発売に先駆けて、4つのパートを4日連続で公開します!
まず最初に、本書の「はじめに」の部分を紹介したいと思います。この本がどんな本なのかを知ってもらう上で1番わかりやすいパートのはずです。
それでは、お楽しみいただければ幸いです。
はじめに
本書を手に取っていただきありがとうございます。
わたし、著者である「ゆうびんや」と申します。33才一児の父、中小メーカーで製品開発をやっている普通の会社員です。
ブログ「ログハピ!!」にて記録の大切さや、幸せについての記事を書いています。
また、Amazonにて出版した「日記のすすめ ~日記で人生はもっと楽しくなる!!~」は日記という記録について重点を置き、幸運にもたくさんの方に読んでいただくことができました。
そして、今回の「あなたの幸せの踏み台になる本」では幸せに重点を置いて本を書きました。
さて、この本は「あなたの幸せの踏み台になる本」のタイトル通りあなたの幸せの踏み台としていただくための本です。
ところで幸せとはなんでしょう?
難しい質問です。わたしも「幸せとはなんだろう?」とよく考えます。ただ言えるのは幸せとは感情です。そして幸せはあなたやわたしの主観的なものです。
ですから、たとえあなた以外のすべての人が「あなたを不幸だ」と言ったとしても、あなた自身が幸せだと感じていれば、あなたは幸せのはずです。
つまり、自分にとっての幸せとは何かを把握し、それを実現できれば幸せになれるはずなのです。
あなただけの錨とコンパス
この本は決定的な幸せの形を提供するものではありません。本書の内容をたたき台にして、自分なりの幸せについて考え、構築できるようにするための本です。
私はすべてのひとに共通する絶対的な幸せはなく、ひとそれぞれにあった幸せの形があると考えています。
たとえばひとと話したり、触れあったりすることは幸せにつながると考えられています。しかし、職人のようにもくもくとひとりで仕事に没頭することが幸せな方だっているはずです。
それにいつだって誰かと関わっていたい方もいれば、一日のうちに少し話ができれば満足な方だっているでしょう。
また、誰と関わるのかというのも重要な問題です。家族なのか友人なのか、はたまた誰でもいいのか。
ひとにはひとそれぞれの多様な幸せがあるはずです。
しかし、今の時代は昔よりほかのひとの生活が見えやすくなりました。他人の幸福観に影響されやすい時代ともいえます。
絶え間なく流れてくるTwitterやFacebookなどのタイムライン。
わたしはこう思う、いやこうだ。注意を引き付けるための極端な意見。炎上。
ゆったりとした時間に割り込んでくるスマホの通知。
ひとの、だれかの考えがひっきりなしに流れてきます。そんな今だからこそ、自分だけの幸せの形を作って欲しいと思っています。
ひとは、ひとから影響を受けずにはいられません。それは帆船での旅のようなものかもしれません。帆船が風の影響から逃れられないように、ひとはひとの影響から逃れられません。
しかし、その船の船長は自分です。風を受けるのか受けないのか。その判断をするため指針を「自分にとっての幸せ」という錨とコンパスが与えてくれるはずです。
「みんなは風に乗ってあっちの方向に向かっている」
「でもぼくは、わたしはこっちに手漕ぎでもいいから向かいたい」
「わたしはここにとどまって風が変わるのを待ちたい」
自分だけの錨とコンパスが、あなたに様々な選択肢を取れるようにしてくれるはずです。
この本はあなただけの錨とコンパスを作る、その手助けをするための本です。自分だけの錨とコンパスを既に持っているあなたには、それをより磨き上げる手助けとなるための本です。
あなたの「幸せの踏み台」になるための本です。
この本の構成
さまざまな研究から、ひとはこうすれば(多くの人は)幸せであると分かっています。
しかし、先にも述べたようにひとと関わることが幸せだからといって、どのようにひとと関わりたいのかには個人差があります。 幸せの定義は様々です。
ですので、この本の中では幸せとは「自分にとって大切なことを把握し、実行できる」ようにすることだと定義したいと思います。
この本は、あなたの「幸せ」の踏み台となるために書かれています。あなたには、この本をたたき台にして自分だけの「幸せ」を作ってほしいのです。しかし、自分にとって大切なことはなかなかわからないものです。
そこで1章では、幸せに過ごすためのわたしなりのコツについてご紹介します。
睡眠や食事といったものから、人と関わること、「いまここ」に集中できるようにすること、感情に対処すること、主観を調整することなど、様々なコツについてご紹介していきます。あなたの参考になるものがあるはずです。
次の第2章では自分の大切なものを把握し、実行していくための方法についてご紹介します。
先程、幸せを「自分にとって大切なことを把握し、実行できる」ことと定義しました。その幸せを実現するために、まずはあなたにとって大切なものがなんなのかを把握する必要があります。そのための方法を2章の最初でご紹介します。
そして把握したあとはどう実行するかです。ひとには適応する力があります。しかし、いきなり変わることはできません。
本を読んで「これをやってみよう!」「こうやって生きていこう!」と思っても一晩寝たら元に戻ってしまう。そんな経験は誰にでもあるものです。わたしにも何十回も経験があります。
ひとがいきなり変わることなんてそうそうありません。だから少しずつ、一歩ずつ、変わっていってほしいと思っています(もちろん変わらないことだって立派な選択です)。
では、どうやって自分にとって大切なことを実行するか、実行できなかったらどうすればいいのか。そのためのコツをご紹介します。
最後に、今日の経験を明日に生かすための振り返りについて触れたいと思います。人は変わっていきます。一年前大切だったものが、今日同じように大切とは限りません。
自分の変化に応じて、自分の幸せもアップデートしていく必要があります。その点を踏まえて、今日という日をどう振り返っていくかについてお話ししたいと思います。
それではあなたの一日が、少しずつでもあなたにとってよりよいものになっていくことを願っております。
本書がその手助けになれば、これほどうれしいことはありません。