「幸せの踏み台」からコツ19,20をご紹介します

12月29日発売予定の「あなたの幸せを踏み台になる本」の4つのパートを4日連続で公開しています。

前回は「はじめに」を公開しました。

今回は本書の一章「幸せのためのちょっとしたコツ 」からコツ19,20のご紹介です。この章では小さなコツ31個を、コンパクトにまとめてご紹介しています。

参考になれば幸いです。

19.姿勢を変えてみる

 どこかでこんな言葉を聞いたことはないでしょうか。

「幸せだから笑うのではない。笑うだから幸せなのだ」

 これはアメリカの心理学者ウィリアム・ジェームス氏の言葉です。これとまったく同じではなくても似たようなことを読んだり、テレビで見たりしたこともあるかもしれません。そして、実際に人の感情は表情や姿勢に大きく影響をうけることが分かっています。

 ですから感情に手っ取り早く対処したい場合は、表情や姿勢を変えてみるだけでかなり変わってきます。たとえばスマホを見るとき、姿勢はうつむきますから、ややネガティブになりがちかもしれません。

 そして、だいたい気持ちを切り替えたいときはネガティブな感情の時です。そんなネガティブな状態からポジティブな状態に変えられる姿勢として、わたしのおすすめはこちらです。

 もしいまできる場合は読みながら試してみてください。

1. 立ち上がります

2. 片方の手を腰に当ててください

3. もう片方の手をぐっと上につきあげながら上を見ます

 これだけです。簡単ですね。簡単ですが、この姿勢でネガティブなことを考えるのは不可能になるぐらい効果があります。

 この姿勢が人前などでちょっと恥ずかしくてできないようなときであれば、椅子に座ってのびをしたついでに上をみるだけでも気分がちがいます。

 ぜひ試してみてください。

20.目の前のものに意識を向ける

 すこし昔の恥ずかしかった体験や緊張したことなどを思い出してみてください。

 思い出せましたか?では思い出していた時、目に映るものに目を向けられていたでしょうか?

 目の前のものが見えているようでいて、本当に目が向けられていたのは頭の中の情景や感情だったのではありませんか?

 このように感情にとらわれたり、感情に流されそうになっていたりするとき、人は目に移るものではなく、頭の中の感情にフォーカスしています。逆に言えば「目に映るものに集中する」ことで頭の中の感情から一時的にでも距離をとり、気分をそらすことができます。

 そして、目に映るものに集中すると言っても難しいことはありません。たとえば目の前にあるものの数を数えてみる、あるいは目の前にあるものの名前を心の中で口に出してみるといった方法があります(「これはペンです」など英語の授業以外ではなかなかお目にかからない言葉が使えます)。

 その中でも私のオススメは目の前にあるものの色に注意を向けることです。人の感情は色に影響されます。わかりやすいところでは赤は注意を引きますし、青は気分を落ち着かせます。

 たとえば仕事のミスでものすごい焦っているときには、周りの風景から青を探してみるといいでしょう。あるいは青い物を身につけておけば探す必要もなくなるかもしれません。

 頭の中の感情から距離を取る方法を知ることで落ち着いたり、対処方法を考えるきっかけを自分で作ったりできるようになります。